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 森山知己
 
水の記憶 no.70

水の記憶 no.70


1)絵を描き始めた、叉は好きになったきっかけはなんですか?

 「絵を描く道具さえ与えておけばおとなしく何時間でも絵を描いていた。」

 小学校に通う前の話だそうです。ですから、きっかけは何も無かった・・。
当時、私にとって、身の回りは描きたいモノばかりだったように思います。その時々、私にとって自分自身の好奇心の対象を確認する方法、それが絵を描くことだったのです。

 言葉にしたいけれど言葉にならないもどかしい何かに形をあたえるもの、存在としての絵画。次に絵を描くことを自分自身を捜す具体的な道具として意識するようになりました。それは自分自身の身体との再会でもありました。

 そして、日本画と呼ばれる存在と出会いました。個人の人生よりずっと長い時間の存在、国名が呼び名に付くような絵画の存在。数々の残された絵を見たり、背景となる社会・歴史を学ぶようになりました。それはまた新たな絵との出会いとなりました。

2)作品を制作するのに大切にされていることはなんですか?

 「生きた絵を描きたい。」

 これまで絵を描き続ける中で出会ったいろいろな価値の在処、自分自身が大切にしたいと思う事柄たち。それは紙、刷毛の使い方、技術、機能として確認されることもあります。また、ある場合は表具という飾り方まで含めた提案となったりもします。具体的な絵の大きさも含め、自分自身の身体にも正直に制作したいと思っています。

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