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額装日本画の取扱い
日本画と呼ばれる絵画は、日本の風土の中で軸装や巻物、または屏風という形で『鑑賞』『保存』を両立する表装を発展させてきました。日本画を飾るための額装としては、そんなに古く歴史があるわけではありません。日本画を飾るために額装という形式が本質的に取り入れられ始めたのは、戦後生活様式が変化し和洋折衷の建物が増えてきたからと言われます。 |
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額装は一見、掛軸や屏風などにくらべて取扱いしやすいように思われますが、作品保存という観点からは、常に密封に近い状態であり温度や湿度の調整が出来にくいという問題点があります。額の素材である木材や紙にも水分が含まれ、室内の湿気を吸収したり温められると、額内部の温度が上がりシミやカビの出やすい環境になってしまいます。また、作品の素材が和紙や絹の場合、そのような悪環境のもとでは過度に伸び縮みをし、極端な場合は作品が裂けてしまうことさえあります。
解決方法として、掛軸と同様に、直射日光のあたる所や空調の吹き出し口の近く過度に湿気の多い所(キッチン等)に置かないようにしてください。また収蔵庫にしまったままの作品は、年に1〜2回、春秋の湿気の少ない晴れた日に虫干しすることが大切なことです。
ただし取扱いの面からだけ考えれば掛軸や屏風よりも簡単な部分も多く、落としたりぶつけたりしないように注意し、保管の際には必ず箱に入れるというなどのことで気軽に大切な作品を楽しんでいただける表装の形態です。
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