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裏打ちについて

表具の基本となる裏打ちという仕事。作品の裏側から本紙を『保護』し、また作品の『保存』の為に欠かせない技術です。また『鑑賞』に適した形にするために、回りに紙や裂を補って掛軸や巻物にしたり木製の骨組みに幾重もの紙を貼り合わせてつくった下地に作品を貼り付ける屏風としたりして、さらに安定した、保存と鑑賞が同時に可能な形態になります。



[掛軸の工程]

1 本紙(作品)に軽く湿りを与える

2 作業台の上に平らにひろげられた本紙に肌裏(最初の裏打ち)を施す
  
※肌裏は通常薄い楮の和紙で打ち、接着の強い新糊を用い糊浮きを防ぐ

3 次の裏打ちを増裏打といい、大きなもの等では2度3度と施していく
  ※増裏打で厚みや強度の異なる周りの裂地(きれじ)とのバランスの調整をする
  ※増裏打の紙は、美栖(みす)紙という白土が漉き込まれた柔かい和紙で打ち、
   糊は接着力の弱い古糊で柔軟性を持たせる

4 同様に裏打ちされた裂地を、本紙を周囲に貼る

5 周囲を切りそろえ、軸装の形ができると、最後に全体を裏打ちする(総裏打)
  ※総裏打では、本紙を巻いたり伸ばしたりするための滑らかさをもたせる
  ※総裏打の紙は、宇陀(うだ)紙という和紙で打つ