壁面工事進行中!
東京のJR信濃町駅から徒歩4,5分、神宮外苑の緑に囲まれた場所に明治神宮の結婚式場である「明治記念館」はあります。この館の歴史は古く、大宮御所風宮殿造りと呼ばれる本館「憲法記念館」の内装は、シャンデリアや柱や壁紙が歴史の刻まれた雰囲気を感じさせます。中でも『金鶏の間』は、帝国憲法・皇室典範の草案審議の場であり、特に由緒正しき部屋のひとつです。現在では結婚式場として、あるいはラウンジとして多くの方々に利用されています。その由緒正しき歴史の刻まれた壁紙ですが、そろそろ張替えの時期がきたようです。壁紙は全面手描きの本格的なものですので、時間の経過とともに劣化してきます。こうした日本の伝統的な仕事は、何十年かに一度は修理をすることが必要です。そしてこのように、大切なものを残していくことは、技術を伝えていく上でも、とても大きな価値のあることだと思います。その仕事をやらせて頂くこととなり、それは職人さんたちにとってもやりがいのある、大きな仕事です。こうした中で先人の技術は受け継がれ、遠い昔の職人さんたちの仕事がいま同じように蘇っていく姿は、ほんとうに不思議な感動を覚えます。またこのような由緒ある場所に伝統が息づいていくことは、私たちにとってこんなに嬉しいことはありません。文化を継承していくということは、大切なものを大切に思う心と、それを残していくための技術が合わさってなされるものなのだと思います。
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